物質工学実験I 後期
最終回 (2001.02.09 試験)
1年生の実験の最後に、後期に行った実験や反応に関する試験を行いました。また、時間が余った人には、次のようなアンケートに記入してもらいました。
Q1. 物質工学実験I(後期)で行った実験で、一番心に残ったのはどんな実験ですか。また、それは何故ですか。
Q2. 物質工学実験I(後期)を履修してみての感想や希望など、なんでも自由に書いてください。
1年生のみなさんに答えてもらった結果は次の通りです。始めての実験で、失敗してしまったり、逆に、おもいのほかうまくいったりしたことが特に印象に残っている、と答えてくれた皆さんが多かったと思います。自分の手で器具や試薬に触れてみて行った実験が楽しかったという感覚は、私自身が化学に進もうと思ったきっかけの1つでもあります。1年生の皆さんも、今回、実験が楽しかったと感じることができたなら、その気持ちを大切にして、もし将来どこかでつまずいても、実験や勉強は楽しいものなんだ、ということをもう一度思い出してもらえればうれしいです。(中島)
Q1 物質工学実験I(後期)で行った実験で、一番心に残ったのはどんな実験ですか。また、それは何故ですか。
- 第1回目の陽イオンの分属操作(初めての定性分析だったので、手間取ったがやりごたえがあった。掃除当番で6:30まで(今までで一番おそい)のこっていたから。)
- 一番と言える実験は特にないが、各個反応は様々な色の沈殿や変化が見られて面白かったし、分離検出ではちゃんと分離して沈殿として検出できるかハラハラしたので、どの実験もそれなりに楽しかった。
- 第4属陽イオンの分離検出(一番最近の実験だから。久しぶりにほぼ予想通りの結果がでたから。)
- 第3属陽イオンの分離検出(はじめAl3+が入っていると考えられる溶液に、Al3+を検出する操作をしたが変化が起こらなかった。過剰にアルミノン溶液を加えて温めたら、ようやくAl3+が検出できた。その時のあせりと、検出できたときの喜びはわすれられない。帰りに飲んだコーラは最高にうまかった。)
- 陽イオンの分属(陽イオンをいくつかのグループに分けて、まとめて検出するということに対して面白さを感じたため。)
- 第3属陽イオンの分離検出(なかなか反応が出なかったりして難しかったから。)
- 初めの実験が一番心に残った。(前期の時と違う実験室で、初めて使う器具を使ったから。)
- 最後の器具チェック。(みんなでしゃべりながら器具を洗ったりしてイヨーに面白かった。)
- 第4属。(最近やったから。)
- Cu2+とNi2+の分離検出で行った蒸発乾固の蒸発皿の観察が印象的だった。見ていて楽しかった。
- 第4属の分離検出。(蒸発乾固しているときに鼻を近づけて酷い目にあった。)
- 第4属イオンの各個反応。(Co2+やNi2+の沈殿がなかなか出なくて大変だったから。)
- 一番はじめにやった陽イオンの分属実験。(なぜかというと、いままで見る事のなかった沈殿などが見られたり、やっと実験っぽくなってきたかな、という実感も湧いてきたから。)
- 第1属陽イオンの分離検出。(自分が一番に実験を終わらせることができたから。)
- 第3属の各個反応。(分離検出のどちらかの時、加えようとした硝酸が試験管の外側を伝わり指についた。とても痛かったのですぐ洗い流した。硝酸の恐ろしさを思い知った。)
- 第3属の分離検出。(失敗してAl3+をあまり確認できなかったので。)
- 第3属陽イオン分離検出。(一番苦労をした実験だったから。)
- 第3属陽イオンの分離検出。(あまり細かくは覚えていないけれど、最後の操作で、イオンの存在を確かめたとき、きれいに黄色い沈殿ができていた。その時、周りの人はそれがなかったので自分の結果が失敗だと思っていた。しかし、先生に聞くと、「その実験は成功で、沈殿はなかなか見られない」と言われ、とても嬉しかった。)
- 第4属陽イオンの分離検出実験。(試薬を入れる度に色が変わって反応しているのがよくわかったから。)
- 一番はじめの時の実験。(たくさんの試薬を使って、第1属からの陽イオンがそれぞれ違った色の反応を示すということを知ったから。)
- 第4属陽イオンの分離検出の実験で、ろ過綿を洗ったら洗液が真っ黒になってしまい、びっくりしました。失敗する(予想と違う結果がでてくる)と印象に残りますね。
- 第3属陽イオンの分離検出。(時間がかかった。)
- 第1属陽イオン分離検出。(Ag+は存在を確認できたけど、Pb2+の存在は確認することができなかった(失敗してしまった)から。)
- 第4属陽イオンの分離検出。(途中で失敗したり、煙がでてきたり、蒸発乾固でキラキラしたものができたり、楽しいことがたくさんあった。)
- 第1属陽イオンの分離検出。(一番時間がかかったし、すごく緊張したから。)
Q2 物質工学実験I(後期)を履修してみての感想や希望など、なんでも自由に書いてください。
- 最初の方はレポートが大変だった。専門的な用語も多く使われるようになったので、図書館に行く回数が増えた。
- 違う属の陽イオンに同じような試薬を使っていろいろと実験したので、沈殿の色や化学反応式を勘違いしていた。
- (物質工学実験Iの)前期は、レポート1通につき、レポート用紙を5枚位しか使わなかったが、後期になると、1つのレポートにつき18枚もレポート用紙を使った。前期よりも大変になったが、それだけ充実感もあった。
- 実験を2時間ではなく4時間でやりたかった。
- やる前まではちゃんと予習もして実験内容が分かっていたつもりだったけど、時間がたってしまうとこんなに忘れてしまっていることが分かったので、これから前期の実験もふくめてしっかり勉強し直そうと思いました。実験内容は、いろいろな試薬なども使えておもしろかったです。
- 実験が終わった時の感覚が良い感じだった。実験が終わってからの教室でに遊びがやけにテンションが高くて楽しかった。でもレポートは辛かった。
- 楽しかった。レポートを出すのはツラかったけど、実験は白衣が着られるしカッコイイ気分になれた。今後の目標として、もっと予習をして今回のようなテストがきちんとできるようにしたい。実験のテスト、難しい。
- 私は一番はじめの実験で少し失敗してしまった(うまくいかなかった)ので不安な気持ちになった。今考えると、その時に困ったので、もうそんな事にならないように、と実験前に割とよく下調べができたので、はじめのうちに困ったことになってよかったと思う。しかし、実験の時に困るのは困るので、きをつけていきたい。
- 定性分析以外の実験もしてみたかった。
- 前期の実験は、「温度計の補正」や「密度測定」などで、化学の実験をしているという実感があまりなかった。でも後期の実験は、毎回、試験管を使う実験で、楽しかった。後期の始め、テキストを見たら、「陽イオンの分離」、「第1属〜」、「第3属〜」、「第4属〜」と、同じような実験を繰り返すのかと思っていた。でも、実際やってみると、毎回操作が違っていて、だんだん難しくなっていくのに気付いた。とてもやりがいのある実験だったと思う。物質工学実験IIも、授業時間が2倍になるが、頑張りたいと思った。
- 普通の学校ではやらないような実験ができて本当に良い経験になったと思う。
- なかなか思い通りの結果がでなくて大変だった。
- 第1属陽イオン各個反応、分離検出のレポートで、ページを間違えてしまった。今後気をつけたい。
- 大変だったけれど、その分、得るものも多かったです。
- 帰りが遅くなったりしてたいへんだったけど、初めて、あんなにたくさんの試薬などを使ったりして、とても楽しかったです。
- 後期の実験では、実験はまじめに取り組めたが、レポートの提出を期限どおりにできなかった。提出したレポートも自分で満足できなかった。これからは、提出期限を守り、よりよいレポートを書くつもりなので、これからもよろしくお願いします。
- ただ教科書でみるだけよりも、実際にやってみると細かいことまで見えてよかった。実際にやると失敗したりして、新しいことが1つずつ増えていく感じがした。1つ1つの操作の理由がわかって、その大切さがわかった。
- いろいろな試薬をつかって、それぞれちがった反応を示すし、検出方法を知ることができてよかった。
- 分離検出の実験は、本当に実験らしくて、おもしろかったです。試薬を入れたり、試験管を振ったり、熱したり、何もかも初めてで、最初はドキドキしていただけだったけれど、最近はそれがとても楽しくなりました。
- 大変だったけど、楽しかった。
- 流しの所にクレンザーだけでなく、手を洗う石鹸(洗剤)を置いて欲しい。
- 試薬の濃度と量のすごい小さな差で、実験結果が異なってしまうのがとても難しかった。沈殿とかの言葉を表現する言葉に良いものを思いつかずに困った。(人によって、イメージする感じが違うから。)
- けっこうまじめにできました。マッチでバーナーに火がつけられるようになったのが、一番の成長です。心残りは硝酸銀が手について茶色くなってしまったこと、このテストができなかったコト。来年も頑張ります。
- どの実験もすごく緊張しました。
試験およびアンケート実施:2001.02.09
http://www.chem.gunma-ct.ac.jp/phys/jugyou/jikken1_a.htm