研究内容
電源回路に関する研究
電源制御:Power Managament & Control Systems
電子回路や電子機器が動作するためには適切な電源回路が必要となります.電源は接続される負荷によって求められる性能が異なりますが, 効率,応答速度,電力密度,ノイズが代表的な電源性能です. 本研究では電源の高効率化,高速応答化,高電力密度化,低ノイズ化など電源を高性能化させる方法について検討します. また,これらのテーマに関連した電源のシミュレーションモデル,ディジタル制御,設計方法や性能評価方法についての研究も行います.
環境発電:Energy Harvesting
エネルギーハーベスティングとは光,振動,風などの身の回りの環境由来のクリーンなエネルギーを利用して発電する方法です. 一般に,環境発電素子から発生する電圧は低電圧かつ不安定であるため,適切な電圧レベルに変換し,安定化させるための電源回路が必要となります. 本研究では,入力電圧範囲,電力変換効率,安定化性能などの電源性能を指標とし,個々の環境発電素子に適した電源回路構成に関する検討を行います.
ワイヤレス電力伝送:Wireless Power Transfer/Transmission
IoT,AI(人工知能),ロボット,ビッグデータ等の先端技術をあらゆる産業や生活分野に取り入れ, 経済成長と課題解決を図る新たな社会である「Society 5.0」を,我が国は世界に先駆けて実現することを目指しています. 情報通信技術の進歩がもたらすメリットを,フィジカル空間の制約無く最大限に利活用するためには,IoTデバイスやロボットのセンサー等へのワイヤレス給電が不可欠です. 本研究では,ワイヤレス電力伝送における伝送距離の長距離化、電力伝送の高効率化・大電力化、設計方法論の確立やシミュレーションモデルの高精度化などのテーマに取組みます.